3分で学ぶ関西弁

関西弁は喋りやすく親しみやすい素晴らしい言語です。そして耳をすませば、 関西だけではなく、東京、北京、アメリカ、ヨーロッパ…世界中で「たっかいなぁ、 もうちょい、まけてぇなぁ」と話すご婦人の声を聞くことができるでしょう。 この勢いでは、やがて世界の標準語が英語から関西弁に変わることは間違いありません。 幸いなことに関西弁は日本人にとって非常にマスターしやすい言語です。 さぁ、時代に遅れぬよう今から関西弁をマスターしましょう。

をクリックすると実際に発音を聞くことができます。(音声は武橋 ナノカさまにご協力いただきました。)

1分目1音の発音

 まずは最も簡単な1音の単語の発音です。基本は語尾を伸ばすことです。その理由は次で説明しますので、ここではとりあえず、そーゆーものだと思ってください。

 (例)目 → 「めぇ〜」、 手 → 「てぇ〜」、 毛 → 「けぇ」

中には例外もありますが、喋ってるうちに、なんとなく分かるようになります。

2分目助詞を省略する

 関西弁は無駄を排除した能率を重視する言語ですので、不要(なくても意味が分かる)な助詞は使いません。省略しちゃいましょう。

 (例)毛を切りましたか? → 毛切った?

  読んでみてください。

   「けきった」

 変ですね。なんか「けきる」という意味不明な動詞の活用のようでもあるし、リズム感も悪い。ここでさっきの発音を思い出してみてください。

  「けぇきった?」

 この小さな「ぇ」が切れ目を明確化すると共に、リズム感を整えます。ちなみに2文字以上の場合は、語尾を伸ばすことはしません。ですから、

  「髪切った?」

の発音は、そのままで

  「かみきった?」

になります。

3分目語尾に「ん」をつける(動詞の活用)

 次は動詞の活用です。関西弁では動詞の語尾に「ん」をつけることを好みます。この「ん」は言葉ジリを軟らかく、また会話をテンポよくするために非常に重要です。ここでは「髪を切った」を例に、動詞の活用を学びます。
 まず最初は肯定文。この場合、基本の形「〜(し)た」を「〜(し)てん」と変化させます。

 (例)髪を切った。 → 髪切ってん。

 次は否定文。この場合、基本の形「〜(し)てない」を「〜(し)てへん」と変化させます。

 (例)髪を切ってない。 → 髪切ってへん。

 最後は疑問文。この場合、基本の形「〜(し)た」そのまま語尾を上げるか、「〜(し)たん」と、単純に「ん」をつけるだけです。

 (例)髪を切ったの? → 髪切ったん?

 この3つの動詞の活用をマスターすれば、語調がリズミカルになり、話しがはずみます。会話が苦手な人もこの用法をマスターすれば、知らず知らずのうちに楽しい会話ができるようになるでしょう。

☆できました? たったこれだけで、あんたも今日から関西人!


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